30・25・10周年の節目に挑む、
デザイン全面リニューアル
株式会社八社会は、首都圏の私鉄系スーパーマーケットが共同設立した戦略子会社で、加盟11社・420店舗を通じてプライベートブランド「Vマーク」を企画・開発しています。
「ブランド30周年」、「会社設立25周年」、「現行パッケージ導入10年」の節目を迎えた同社は、2,100品目以上の商品の魅力と販売力をさらに高めるべく、ロゴマークとパッケージデザインの全面リニューアルを決断。複数のブランディング会社が参加したコンペを経て、当社がこの重要なプロジェクトのパートナーに選ばれました。
「目立たない」、「地味」というイメージ。
そしてデザイン運用の難しさ。
八社会の掲げる目標は「首都圏No.1プライベートブランド」となること。しかし、顧客アンケートでは「安心感がある」「信頼できる」という好意的な声がある一方で、「目立たない」、「地味」というネガティブ要因も浮き彫りになりました。つまり安心感と信頼性を保ちつつ、商品本来の魅力を引き出し、都会的で洗練されたブランドイメージを再構築しなければなりません。
また商品数が多いため、「Vマーク」として統一感のあるブランドデザインの維持が難しいという運用面での課題も明らかになります。「Vマーク」は既存のブランド価値を守りつつ、商品の魅力を十分に伝える新しいビジュアルアイデンティティを構築する必要性に迫られていました。
戦略的なデザイン開発で、
都会的で感度の高いブランドへ。
八社会が掲げた目標を踏まえた上で、当社は「安心感などの既得価値を活かしつつ、商品の魅力を余すことなくアピールし、都会的で感度の高いブランドとして認知されること」をプロジェクト目標に掲げました。
売り場視察や開発担当者へのインタビューを重ねたうえで、新しいロゴマークと商品パッケージ・デザインシステムを開発。さらに、効果的なビジュアルアイデンティティの構築と、ブランド担当者による効率的なデザイン運用を目指してパッケージ・デザインシステムを開発、マニュアル化しました。
なお本プロジェクトでは、「Vマーク」のロゴマーク開発と商品パッケージ・デザインシステムの開発が当初想定していた支援内容でした。しかしそれらの成果が評価され、各商品の製造メーカーによるデザイン作業に引き継がれるまで、300商品(1,000SKU以上)の個別パッケージデザインを5年間にわたり当社が担当しました。
デザインの刷新と最適化による
ブランドの進化。
プライベートブランドとしての特性を活かすために華美な装飾を控えつつ、洗練されたイメージのブランドデザイン。効率的なデザイン運用を実現するパッケージ・デザインシステム。それらの相乗効果により2,000品目を超える商品のデザイン運用は劇的に改善され、ブランドの信頼性と認知度も大きく向上しました。
食品や飲料、雑貨まで、統一性のある魅力的なブランドアイデンティティを構築したVマークブランド。販売力を着実に向上させながら、「首都圏No.1プライベートブランド」の実現に向けて邁進しています。
統一性と運用性を両立した
ブランディングデザイン。
ロゴマーク開発
ロゴマーク(VI)ガイドライン制作
パッケージデザイン