“制服”と“ブランド”
フランス革命後の混乱を収拾し、ヨーロッパ大陸の大半を勢力下に置いたナポレオン・ボナパルト。そのナポレオンによる「余の辞書に不可能という文字はない」という言葉は余りにも有名ですが、「人はその制服どおりの人間になる」という言葉も残していることをご存知でしょうか?義勇兵や一般市民に立派な制服を着せることによって優秀なフランス軍兵士としての自覚と自信そして規律を与え、その制服を目にするだけで敵に恐れられる常勝軍を作り上げた経験から生まれた言葉だと云われています。
それから約200年。フランス軍を指揮したナポレオンにとっての“制服”は、現代の会社を指揮する経営者の方々にとっての“企業ブランド”に置き換わりました。現代における企業ブランドは、社員に自覚や自信、規律を与えだけでなく、その会社が何者なのかを社内外に表明するシンボルでありメッセージです。もちろん競合に対する優位要素として機能することも忘れてはいけません。