日機装株式会社の挑戦。
BtoBtoCブランドの
ネーミングとロゴマーク開発。

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- ソリューション別
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- ブランド・クリエイション
- ネーミング開発
- ロゴマーク開発
- VI(ビジュアルアイデンティティ)開発
- ロゴマーク(VI)ガイドライン制作
- 商標調査、商標登録
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Aeroclear/Aeropure/安诺清
Aeroclear/
Aeropure/
安诺清
日機装
日機装株式会社は、特殊ポンプを扱う「インダストリアル事業」、炭素繊維強化プラスチック製の航空機部品による「航空宇宙事業」、そしてヘルスケア製品を提供する「メディカル事業」の3本柱で事業を展開し、それぞれの分野でトップシェア製品を多数保有しています。同社のビジネスモデルはBtoBですが、「新たな技術に挑戦し続け、社会に貢献し続ける」というDNAのもと、BtoBtoCの製品展開にも意欲的に取り組んでいます。
その一環として開発されたのが、深紫外線LED技術を活用した「空間除菌消臭装置」です。この製品を日本市場とグローバル市場に送り出すプロセスにおいて、当社はネーミングとロゴマークの開発を担当し、製品のブランディングを支援しました。
日機装は、2006年から深紫外線LED技術の開発を進めています。その高い除菌能力は科学的に証明されている一方で、この新テクノロジーは一般消費者には十分に認知されておらず、その効果や利点が十分に伝わらない状況でした。そこで同社は「深紫外線LEDは、一般向け製品でこそその真価を発揮する」という方針を掲げ、この技術の特性を最大限に活かすことができる「空間除菌消臭装置」を開発したのです。
消費者向けの製品化にあたっては、わかりやすいネーミングが不可欠です。しかし、従来の「空気清浄機」と、新テクノロジーを搭載した「空間除菌消臭装置」との違いを簡潔なネーミングで表現することは容易ではありません。また医療機器ではないため、効果について直接的に謳えない難しさもあります。こうした状況の中、同社の製品ブランディングで複数の実績を持つ当社に、ネーミングとロゴマークの開発依頼が寄せられました。
ネーミング開発にあたり、フォアビスタはまず製品の提供価値や存在意義など4つの検討軸を設定。これにもとづき数10案のネーミングを開発し、社内アンケートの結果などから最終的に「Aeropure(エアロピュア)」が選ばれました。
次にロゴマークの開発です。製品ポテンシャルや顧客ベネフィットを視覚的に伝えるデザインを行い、コンセプトやモチーフがそれぞれ異なる10数案を提示しました。そして複数の段階を経て、空間の清浄と安全性を視覚的に伝える、シンプルで洗練されたデザインが選ばれました。
2020年から始まった新型コロナウイルス感染症の世界的大流行により、空間の除菌に対する社会的な関心が急速に高まりました。このような状況の後押しを受けて「Aeropure」は日本国内で目覚ましいセールスを記録します。日本から世界へ。事業拡大を目指して、Aeropureのグローバル展開が決定しました。
ここで予期しない問題が発生します。「Aeropure」を商標として使用できない国があったのです。日機装が普及を急ぐ深紫外線LED技術を世界に向けてアピールするためにも、グローバルで通用する新しいネーミング開発が急務となりました。
グローバル展開を前提としたブランディングを依頼された当社は、世界17カ国を対象とした同一調査(=同一商標を確認するスクリーニング調査)を実施しつつ、新しい数10案のネーミング案を開発します。そして、複数のプロセスを経て絞り込まれた3候補について、特許事務所の協力のもとグローバル商標調査(類似調査)を実施し、最終的に「Aeroclear(エアロクリア)」が採用されました。
最終段階では、グローバルブランド「Aeroclear」と中国名「安诺清(アンノチン)」のロゴマークを開発。ローカルブランド「Aeropure」との視覚的一貫性を確保することで、製品全体のブランドアイデンティティを確立しました。
Aeropure/Aeroclear/安诺清のセールスは好調を維持し、医療関係施設を中心に導入が進んでいます。
ネーミング開発|ロゴマーク開発
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