Yokoyama-koryo

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横山香料

ブランドの
プロフィール

特徴のある製品群で
確かな存在感を示す企業

横山香料株式会社は、清涼飲料の製造会社として創業し、120年以上の歴史を重ねてきた企業です。創業以来つねに品質に対するこだわりを持ち続け、戦後の日本における香料需要が高まりを背景に、1947年に食品香料専業メーカーへと転換しました。以来、天然素材にこだわった製品展開を軸に事業を発展させ、自然の風味を大切にした香料の提供を続けています。

同社は、時代の変化や消費者ニーズの多様化に対応しながら、高品質で独自性のある製品を開発し、提供してきました。それらの製品群は、特に風味や香りを重視する製菓、製パン分野で高く評価され、業界大手の顧客からも多くの信頼を築き上げています。このような地道な努力により、横山香料は業界内で確かな存在感を示す中堅企業にまで成長を遂げてきました。



  • 横山香料のブランド調査、ブランド分析
  • 横山香料のブランド調査、ブランド分析

ブランディングの目標

ブランディングの目的は、
強みの確立と理念の共有

横山香料株式会社が企業ブランディングに取り組むことを決めた理由は、大きく2つありました。まず1つは、業績が堅調に伸び続ける中で、改めて自社の強みや特徴を社外に向けて効果的に発信する必要があると判断したことです。同社は、長年にわたって天然志向を大切にし、高品質な香料を提供していますが、より一層ブランドの価値を理解してもらうための取り組みが必要だと考えたのです。

もう1つは、年々社員数が増加し、世代の幅が広がっている状況によるものでした。事業成長に伴う組織の拡大により、企業理念や目指す姿勢を改めて社内で共有していく必要性が高まっていたのです。これまでの成功はもちろん、これからの成長に向けたビジョンを社員全体で共有し、会社全体が一体感を持って進んでいけるような環境づくりが求められるようになっていました。

さらに、半年後には新たな配送センターの完成を控えていました。この節目を機に、社内・社外へ向けた企業イメージの強化を図ることで企業全体の成長を確かにする狙いもあり、企業ブランディングを進めるには最適なタイミングだったのです。



  • 横山香料のブランドマネジメント戦略
  • 横山香料のブランドマネジメント戦略

ブランディングの
必要性

価値を高め、誇りを持って
もらうために

横山香料のブランド調査、ブランド分析

また横山香料は、社会貢献活動にも熱心で、地域社会との関わりを長年大切にしています。例えば、同社の工場がある市川市の福祉施設に毎年500個のケーキを30年以上にわたり寄贈するなど、CSR(企業の社会的責任)やSDGs(持続可能な開発目標)という言葉が一般的になる以前から取り組まれています。

ただし、これらの活動については、社外への発信は一切行われていません。地域貢献を「企業として当然の責任」として捉えている同社にとって、社外向けのアピールはそもそも意図されておらず、こうした取り組みは静かに続けられてきました。その結果、地域貢献活動は同社の企業文化の一部として根付き、企業活動の一環として浸透しています。

しかし、沈黙は必ずしも美徳とは限りません。実際に近代では、社会的責任を果たすだけでなく、それを適切に発信することによって、より良い社会的影響や好循環を生み出すと考えられています。横山香料としても、これまでの取り組みを社外に伝えることで、信頼性と透明性を一層深めることができます。また、それらの社外発信は、社員にとっても大きな誇りとなり、会社全体としての一体感が強化されるに違いありません。

企業の社会的価値を高めるためにも、社員に誇りを持ってもらうためにも、それらの活動をきちんと発信したい。横山香料が企業ブランディングを実施する背景には、そのような思いもありました。

戦略的なアプローチ

「何かをしなければ」から
「何をすべきか」へ

横山香料が企業ブランディングに取り組むことになった背景には、旧態依然としたオウンドメディア(ホームページと会社案内)の現状もありました。同社のホームページは10年以上、会社案内は20年以上も更新されないまま使用され続けており、時代の変化や顧客のニーズに対応できていない情報が多く見受けられます。従業員だけでなく経営陣にも「このままではいけない」という意識はあったものの、具体的にどこから手をつけるべきかが見えておらず、漠然とした危機感だけが続いていたのです。

そうして企業ブランディングの重要性が再認識され、これまでのツールやコミュニケーション手段を見直す機会が訪れました。ホームページや会社案内は、単なる情報提供ツールにとどまらず、企業の顔としてブランドイメージに大きく影響を与えます。これらを改良することで企業の印象を大きく変えていこうという機運が生まれたのです。

このような状況を理解した当社は、横山香料におけるブランディング課題と、具体的なブランディング目標とブランディングプロセスを提示。「何をすべきか」が明快になった横山香料は、ブランド戦略の立案だけでなく、ホームページや会社案内のリニューアルも含めたトータルブランディングの実施を決定しました。



  • 横山香料のブランドマネジメント戦略
  • 横山香料のブランドマネジメント戦略

ブランディングの
更なる展開

プロジェクト終了の半年後
さらに行動規範を策定

横山香料の企業ブランディングを担当することになったフォアビスタは、キーパーソンインタビューを含むブランドインサイトを実施した上で、横山香料ブランドの課題を抽出。それらの課題の解決に向けて、ブランドマネジメント戦略の立案、ブランドポートフォリオ戦略を含むブランドマーケティング戦略の立案を行いました。

具体的には、「一、社会に有益・有用な企業であること 二、創造性にみちた企業であること 三、全社員の生きがいとなる企業であること」という社是を継承しつつ、新しい理念を策定。整理されていなかった商品ブランドの構造を再編成した上で、「明日の食を 豊かに彩る」というブランドメッセージを抽出しました。さらにビジュアル面でのアイデンティティを確立するために、企業ホームページおよび会社案内、新聞・雑誌広告の制作を行いました。

半年間をかけて企業ブランディングは無事に終了しますが、その半年後、再び横山香料からフォアビスタに声が掛かります。そうして、“既存の行動規範を進化させる”プロジェクトがスタートし、行動規範の策定から社内浸透ツール(行動規範Card)の制作まで、さらに半年間をかけて支援を行いました。



  • 横山香料のCI/VI開発
  • 横山香料のCI/VI開発
  • 横山香料のロゴマーク開発
  • 横山香料のWebサイト開発

企業の社会的な価値を高め、
社員に誇りを持ってもらう
ために

企業の社会的な価値を高め、社員に誇りを持ってもらうために

Detail

業種別
ブランディング別
クライアント本社所在地
  • 東京都
ソリューション別
  • ブランド・クリエイション
  • ブランドストーリーの策定
  • ブランドメッセージ開発
  • ロゴマーク開発
  • VI(ビジュアルアイデンティティ)開発
  • コーポレートツール類のデザイン
  • ロゴマーク(VI)ガイドライン制作
  • ブランド・コミュニケーション
  • ブランド・コミュニケーション戦略の立案
  • Webサイト開発
  • 広告、デジタル広告、CM制作
  • 理念/MVV/パーパス浸透ツールの制作