新しいブランドアイデンティティで
競争力を強化。
欧米が先行するERP (統合基幹システム)ですが、もっと日本の商習慣に合った新しいERPを作ろうと生まれたのが、GRANDIT(グランディット)株式会社です。海外のERPはグローバル企業に適している一方で、日本特有の商習慣や法制度への柔軟性に欠けています。そのギャップを埋めるためにGRANDITは設立されました。
設立から15年。ERP導入支援による中堅企業の生産性向上に寄与しながら、GRANDITは着実に成長を続けてきました。同社は、毎年10%程度の売上拡大を維持しており、一定の成功を収めています。しかし、10%を上回る売上増加をなかなか達成できず、成長スピード伸び悩みの状態となっていました。
そこでGRANDITは、次のステージに進むために、ブランディングに取り組むことを決断します。より強固なブランドアイデンティティを確立することで、競合との差別化を図り、新規顧客獲得に結び付けようと考えたのです。フォアビスタは、GRANDITのリブランディングを担当し、強固なブランドアイデンティティの確立をサポートしました。
一番の課題は
ブランドメッセージの競争力低下。
GRANDITが直面していた一番の課題は、ブランドメッセージの競争力の低下でした。GRANDITのブランドメッセージは、業績が好調だったこともあり、サービス開始以来一度も変更されていません。しかし競合他社は、マーケティング戦略的に練られた、新しいフレーズを次々と導入しています。
このような状況に危機感を覚えたGRANDITは、これまでのアプローチを見直し、より戦略的なブランドメッセージを打ち出すことで更なる優位性を築こうと考えました。そこで複数のブランドコンサルティング会社に向けてコンペを実施し、フォアビスタがパートナーとして選ばれました。
ブランドメッセージの刷新から、
ブランドの価値訴求まで。
GRANDITの課題を解決するためには、単なるブランドメッセージの刷新にとどまらず、企業全体のブランド価値を再定義して、その強みを効果的に伝える戦略が必要だとフォアビスタは考えました。そのため、まず経営層や主要メンバーへのインタビューを実施し、現状の課題や将来の展望を深く分析。その洞察をもとに、ブランドの核となるアイデンティティを明確化し、新たなブランドメッセージを策定しました。
提案したメッセージは「成長という名のERP」。GRANDITのブランド名に込められた「企業の成長を支える」という本質を再定義し、ブランドマーケティング戦略の軸として構築しました。さらに、メッセージの浸透を図るため、ブランド戦略と連動した製品パンフレットの開発も担当し、GRANDITの価値を訴求する仕組みづくりを行いました。
「成長という名のERP」で、
顧客も自社も成長。
ちなみに「GRANDIT」とは、GRAND(偉大な)とIT(情報技術)を組み合わせた造語であり、フランス語では植物の生長(成長)を意味する他動詞でもあります。つまり日本の企業を成長させることこそGRANDITの企業ビジョンであり、顧客ベネフィットに他なりません。
「成長という名のERP」というブランドメッセージにより、GRANDITの強みが明確になり、競合との差別化が進みました。また、このメッセージは、ERP導入を検討する企業の関心を引き、リード獲得を加速。さらにパートナーシップの拡充と新サービス「GRANDIT miraimil」の展開も後押しし、事業成長に重要な役割を果たしました。
ブランド価値をアピールする
仕組みづくり。
ブランドメッセージ開発|各種パンフレット制作