ERP(Enterprise Resource Planning、エンタープライズリソースプランニング)とは、会社のいろいろな業務を一つのシステムでまとめて管理する仕組みです。たとえば、財務、販売、人事などの基幹業務を一元的に管理し、効率よく仕事を進めるのに役立ちます。
欧米が先行するERPの開発・導入ですが、もっと日本の商習慣に合った、新しいERPを作ろうと設立されたのが、GRANDIT(グランディット)株式会社です。海外のERPシステムはグローバル企業に適している一方で、日本特有の商習慣や法制度への柔軟性に欠けています。そのギャップを埋めるためにGRANDITは生まれたのです。
設立から15年。ERP導入支援による中堅企業の生産性向上に寄与しながら、GRANDITは着実に成長を続けてきました。同社は、毎年10%程度の売上増加を維持しており、一定の成功を収めています。しかし、10%を超える売上増加をなかなか達成できず、成長スピード伸び悩みの状態となっていました。
そこでGRANDITは、次のステージに進むために、ブランディングに取り組むことを決断します。より強固なブランドポジションを確立することで、競合との差別化を図り、新規顧客獲得に結び付けようと考えたのです。このブランディングの取り組みは、次なる飛躍を遂げるために必要であり、企業全体のビジョンや価値観を明確にする機会でもあると、同社は捉えられていました。