バドワイザーのネーミングの由来


バドワイザー
 

“商標を巡る100年戦争”

 

バドワイザーは「ブドヴァイゼル (Budweiser) 」が語源。チェコにブドヴァイス (Budweis) という地名があり、そこの原産のビールという意味の「ブドヴァイゼル」が名前の由来です。
 
ここから少しややこしい話になります。
 
ブドヴァイス地方のビールの美味しさに感銘を受けたドイツ系アメリカ人のアドルファス・ブッシュが、1876年に発売したビールに「バドワイザー(Budweiser)」と命名して、アメリカで商標権を獲得します。
(ちなみにアドルファス・ブッシュと「ブドヴァイゼル」との間には何の関係もありません。いま中国の企業が日本の産地を商標登録することが問題化していますが、それと似た状況です)
 
そして1895年、チェコにブドヴァイゼル・ブドヴァル社が設立されます。それ以来「Budweiser」の商標を巡って、アンハイザー・ブッシュ社(アドルファス・ブッシュの会社)とブドヴァイゼル・ブドヴァル社との間に訴訟が起きているのです。
 
つい2009年の3月26日にも「一部欧州で『バドワイザー』商標の使用禁止」というニュースがありましたが、実際に欧州ではバドワイザーという名前は使えず、「Bud(バド)」や「Busch(ブッシュ)」という名前で売られています。
 
アンハイザー・ブッシュ社は、商標権の買い取りをブドヴァイゼル・ブドヴァル社に申し出てるけど、拒否されて続けています。商標を巡る100年戦争と言っていいでしょう。

 
 

フォアビスタのウェブサイトへ

フォアビスタのウェブサイトへ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です