Interspace

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インタースペース

ブランドの
プロフィール

一般認識では、グローバル
シェアを伸ばしている会社

インタースペースのブランド調査、ブランド分析

広告、メディア、グローバルの3事業を展開する株式会社インタースペース。アフィリエイト広告のプラットフォーム「アクセストレード」を中心とした広告事業が収益の柱である一方で、月間1,200万人以上のユーザーが利用する業界No.1の情報サイト「ママスタ」を運営するメディア事業も大きな収益源であり、広告事業との相乗効果を生み出しています。

グローバル事業も順調です。経済成長とともに広告需要が増えている東南アジアでは強固な足場を築いており、現地の主要プレイヤーとの提携や新規市場への参入などを積極的に展開することで、同社の成長を後押ししています。

これら3つの事業の中でも特にグローバル事業の成長が投資家から高く評価され、インタースペースは「アフィリエイト広告分野でグローバルシェアを拡大している企業」というイメージを強めています。同社は、複数のサービスブランドを抱える企業ブランド「インタースペース」について、統一感を持ったブランディングを行いたいと考えるようになりました。

ブランドの課題

社内・社外に向けて
発信するにあたって

インタースペースのブランド調査、ブランド分析

1999年に創業し、7年後の2006年には東証マザーズに上場するなど、迅速な経営判断と実行力を持つインタースペースですが、今後は更に成長速度を早めたいと考えています。そこで、刻々と変化する事業環境を見据えながら、成長を実現するための中期経営計画を策定。企業活動の起点として「Be innovative!」というビジョンを定めました。自社チームで定めたこのビジョンは、社内の従業員に対する指針となるだけでなく、社外(特に株主)に向けての意思表明となる重要なメッセージでもあります。

このビジョンを効果的に社内・社外に発信するにあたり、経営層の間で「企業のロゴマークも見直し、まとめて発信する方が良いのではないか?」という意見が出されました。また、「ロゴマークを見直すのであれば、併せて社名変更も検討するべきでは?」との意見も出されました。このような背景から、客観的かつ専門的な視点で最適解を明示するフォアビスタに相談が持ちかけられました。

良い企業イメージを育み、統一感のあるブランディングを進める上で、ブランド名やロゴマークは重要な役割を果たします。いかに「Be innovative!」というビジョンを浸透させるか。そしていかに「インタースペース」というブランドを成長させ、価値を高めるか。フォアビスタによる最適解の抽出が始まりました。

ブランディングの
方向性

アフェリエイトの会社から
イノベーティブな企業へ

インタースペースのブランド調査、ブランド分析

そもそも、インタースペースはなぜ新しいビジョンを制定する必要があったのでしょうか?そして、なぜロゴマークや社名の見直しを検討する必要があるのでしょうか? 綿密なキーパーソンインタビューの結果、経営層に「根本的な変革を遂げたい」という強い意志があることが明らかになります。これまで築き上げてきた「アフィリエイトの会社」という旧来のイメージを刷新し、今後は「クリエイティブでイノベーティブな企業」として、名実ともに(イメージと実態の両面で)認知されることを強く願っていたのです。

これまでインタースペースは「アフィリエイトに強みを持つ企業」として認知され、高い評価を得てきました。しかし、デジタルマーケティングや広告の世界は日々進化しており、これだけで今後の競争力を維持することは難しくなると考えられます。幸いなことに、同社にはカルチャーを生み出すことができるメディア事業があります。メディア事業のポテンシャルを取り込むことで、名実ともに「クリエイティブでイノベーティブな企業」として進化することは十分に可能だと当社は考えました。

その鍵となると思われるのが「Be innovative!」というビジョンです。このビジョンを通じて、従業員は自らが挑戦者であるという意識を持ち、クリエイティブかつ革新的な姿勢で業務に取り組むことができるはずです。

戦略的なアプローチ

行動に結び付ける
「仕組み」づくり

名実ともにクリエイティブでイノベーティブな企業へと進化させる第一ステップとして、ビジョンに関する社内意識調査を実施します。その共感度や浸透度、実践度を分析しながら、現ロゴマークと現社名の意識調査を行うことで、ブランディングに向けた現状把握と課題抽出を進めました。

この調査を通じて、同社の抱えるいくつかの課題が明らかになります。まず、ビジョンが抽象的で分かりづらいため、従業員の間で十分に共有されておらず、それが行動指針に則った行動の実践を妨げていることが判明しました。また、従業員が自らの役割や目的意識を強く持ちきれていないため、ビジョンが有名無実化していることも浮き彫りになります。

そして社名には愛着や共感が持たれている一方で、ロゴマークは自社のビジョンや価値観を象徴するシンボルとして機能していない実態が明らかになりました。

そこでフォアビスタは、企業のビジョンを従業員の日々の行動に結び付ける「仕組み」づくりを、ブランディングの最優先事項に定めました。



  • インタースペースのブランドマネジメント戦略
  • インタースペースのブランドマネジメント戦略

社内・社外に向けた
ブランディング

創業20周年のタイミングで
社内・社外に向けて発信

まずは、インタースペースが社内外に対して約束する内容を見直し、これを「ブランドプロミス」という仕組みによって再設定しました。このブランドプロミスは、企業が顧客や従業員に対して何を約束し、どのような価値を提供するのかを明確にするものであり、同社の新たな方向性を反映したものです。従来のビジョンが抽象的で分かりにくかった点を改善するため、理念やビジョンをよりシンプルかつ分かりやすく構造化しました。

加えて、新しいブランドイメージを社内外に効果的に伝えるために、ビジュアル面でのアイデンティティ構築にも注力しました。ブランドの世界観を視覚的に表現することで、文字や言葉だけでは伝えきれないイメージやメッセージを明確に示すことができるようになります。これによって、インタースペースの新たなブランドアイデンティティが、より一貫性を持って発信されるようになりました。

さらに、同社のブランドプロミスとブランドイメージの象徴として、ロゴマークの全面的なリファインを実施。リファインにあたっては、インタースペースのクリエイティブでイノベーティブな精神を反映したデザインが採用され、従来のロゴマークよりも未来的で洗練された印象を与えるものとなりました。

ちなみに社名の変更は見送られました。既存のブランド認知度や、長年培ってきた信頼性を損なうリスク、社内外での混乱やコストの増大といった要素を細かく分析して評価した結果、社名変更に伴うデメリットがメリットを上回ったのです。

新しく生まれたブランドプロミスとブランドイメージ、そしてロゴマークは、同社の創業20周年を迎えるタイミングで、社内・社外に向けて発表されました。この発表は、インタースペースがこれからの成長を見据え、従来のアフィリエイト企業からさらに進化し、クリエイティブでイノベーティブな企業としての地位を確立するための重要な一歩となりました。



  • インタースペースのロゴマーク開発
  • インタースペースのロゴマーク開発
  • インタースペースのCI/VI開発
  • インタースペースのCI/VI開発
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名実(イメージ・実態)ともに
企業ブランドを変革するために

名実(イメージ・実態)ともに企業ブランドを変革するために

Detail

業種別
ブランディング別
クライアント本社所在地
  • 東京都
ソリューション別
  • ブランド・エンビジョン
  • 従業員プロファイリング(従業員クラスター分析)
  • 従業員インサイト
  • 理念/MVV/パーパスの評価
  • 理念の策定
  • MVVの策定
  • パーパスの策定
  • ブランドマネジメント戦略の立案
  • ブランド・クリエイション
  • ブランドストーリーの策定
  • ブランドメッセージ開発
  • ロゴマーク開発
  • VI(ビジュアルアイデンティティ)開発
  • コーポレートツール類のデザイン
  • ロゴマーク(VI)ガイドライン制作